お得に賢くできる覆面調査! その仕事内容と副業にするときに覚えておきたいポイント

レストランやお店がいつもよりお得に利用できて、しかも、報酬がもらえる仕事があるとしたら、そのような仕事に興味を持ちますか? 覆面調査なら、それが可能です。「覆面」という言葉のイメージから、覆面調査について疑問や不安を抱かれるかもしれません。しかし、比較的取り組みやすいものから気軽にはじめられて、企業のサービス向上などにつながり、社会貢献にもなるお仕事なのです。

そこで今回は、覆面調査の業務内容や調査対象、調査員として覚えておくべきいくつかのポイントについて、詳しくご説明します。

アンケートに答えたり、サービスを体験する覆面調査という仕事

「覆面調査」といわれても、一体どんなことをやるのか想像がつきにくいかもしれません。そこで、まずは覆面調査の仕事についてご説明します。

●覆面調査の仕事とは

覆面調査とは、調査員であることを隠したまま、普通のお客さまとして商品の購入やサービスを体験、評価し、それを依頼者に報告する仕事です。調査員は、ミステリーショッパーとも呼ばれます。指定された調査項目に沿って消費者目線で評価し、詳細なアンケートに回答するという点で、一般的な消費者アンケートとは異なります。アンケート結果(報告書)は依頼者へ送られ、改善点の発見や今後の商品開発、サービス向上に活かされます。

調査のなかには数十個にもおよぶ質問に回答するものもあり、そのような場合には、完了までにある程度の時間がかかります。すべての質問やその回答を覚えていられないからマニュアルを持ち込む、途中で記録を取るというのはNGで、調査項目や質問内容をあらかじめ全て覚えてから調査をはじめる必要があります。

●例えばどんな仕事があるの?

基本的に、指定された日時に商品の購入やサービスを体験し、指定の項目をチェックして報告書を提出します。日時が指定されているといっても、数日から1週間など一定の期間が設けられていることが多く、その期間内であれば自分の都合に合わせて調査をすることができます。報告書は、指定されたフォーマットに入力します。提出時のファイル形式があらかじめ決まっている場合もあります。

調査の対象は、グルメ、美容、ガソリンスタンド、ショッピングセンター、銀行、ショールームなど、多種多様です。グルメ案件ではレストランや居酒屋、美容案件なら化粧品や健康食品、エステなど。お店では実際に買い物をしたり、接客を受けたりします。

●覆面調査で求められることは?

覆面調査に専門的な知識は必要ありません。依頼主は、その商品やサービスを提供している会社や企業であり、消費者が「本当はどう思っているのか」という意見を集めることを目的としています。そのため、調査で感じたことを率直に書いて構いません。評価をプラスしたり、マイナスしたりする必要もないのです。

また指定された役柄になりきり、決められたセリフや質問、行動をするケースもあります。役柄というのは、「引っ越してきたばかり」や「甘いものが好き」などの設定です。「この商品やサービスを探している」「トイレはどこですか」などのセリフや質問をしたり、陳列、清掃状態を確認したりといった行動もあります。場合によっては、ストーリーに沿って行動や質問をすることもあります。

もらえるお金はどのくらい? 確定申告が必要になる金額と扶養適用内でおさめるコツ

覆面調査の報酬は実際のところどれくらいなのでしょうか。収入によっては、副業でも確定申告が必要になる場合や扶養の適用範囲外になってしまう可能性もありますので、それはいくらからなのか知っておきましょう。また、ユニークな報酬形態もご紹介します。

●覆面調査で得られる報酬の真実

覆面調査の報酬は、各調査により幅がありますが、1件あたり約1,000~10,000円程度が多いようです。支払い方法には現金や振り込みがありますが、報酬の代わりにポイントを貯めて一定の金額になると、現金や電子マネーに換金可能となるシステムが採用されている場合もあります。

覆面調査でかかる交通費やネットの通信料、電話代などの経費は報酬に含まれている場合が多く、実際に商品やサービスを購入することが求められている場合も同様です。グルメ案件の場合には、飲食代の実費がすべて支給される場合と、支給額に上限が設けられている場合がありますのでよく確認しましょう。

報告書を依頼主に納品するとチェック(検品)を受け、問題なく納品が完了した時点で業務完了となります。報告書に不備がある場合には連絡が来ますので、納品してから数日はフィードバックの有無に注意が必要です。撮った写真や領収証など、連絡が来た時のために、少なくとも報酬の支払いが完了するくらいまでは必ず保管しましょう。

納品が完了してから支払いを受けるまでの支払いサイクルは会社によってさまざまで、月末締めの翌月末払い、月末締めの翌々月末払いなどがあります。ポイントの反映や換金、振り込みのタイミングも調べておきましょう。

●申告の可能性は20万円から

会社員の場合
副業の年間所得が20万円以下なら申告の必要はありません。ただし、それ以上になる場合には、確定申告をする必要があります。所得とは、1年間の報酬合計額から必要経費を差し引いた金額のことです。

●扶養適用範囲内でうまくやるコツは38万円を超えないこと

・主婦の場合
年間所得を38万円以内におさめていれば、扶養範囲内にとどまることができます。所得が38万円を超えてしまいそうな場合には、所得額の調整をすることが必要です。

仮に扶養適用範囲を超えてしまうと、自分自身で健康保険や年金などの社会保険料を支払うことになり、夫からすると扶養家族がひとり減ることになるため、扶養控除が適用されなくなり、所得税と住民税が上がります。

覆面調査を始める前に知っておきたいこと

覆面調査に応募する前に知っておきたいことや、気を付けるべきポイントをご紹介します。応募の条件や覆面調査をするにあたって必要なものを確認しておきましょう。

●事前に知っておきたいポイント
・研修体制・マニュアルの有無について
・不明な点や急病でのキャンセルなどの問い合わせ先
・サポート体制
・電話で問い合わせた場合の通信費について
・スマホだけで完結できるのか? PCがないと難しいのか?
・オプション業務の有無(商品や領収証の写真を撮るなどが追加される場合もある)

最初は誰でも未経験ですから、どのような研修やマニュアルが用意されているか確認をします。電話やビデオ通話などでの説明があるかどうか、また急病などでキャンセルせざるを得なくなった場合の連絡先やサポート体制についても事前に確認をしておきましょう。

指定された内容の会話を録音するなどのオプション業務がついていることもあります。その場合、成功すれば追加報酬が支払われます。

●気をつけるべきポイント

・覆面調査員求人応募のスタイル
応募をする方法は先着順・抽選などさまざまなので、最初に確認しましょう。

・仕事のスケジュールや収入の目安を立てる
案件による収入の目安がついたらスケジュールを確認します。募集は約1か月前からはじまることが多いです。

・調査先に調査員だとバレてはいけない
マニュアルの持ち込みは厳禁。あくまでも「お客さま」に徹し、自然にふるまうことを心がけましょう。

・他言無用、秘密厳守
内容はたとえ家族であっても話してはなりません。もちろんSNSにアップすることも禁止されています。秘密保持は調査終了後も続くと考えてください。

・自分の本業や家族の職種分野での覆面調査はできないことも
応募に際して必ず聞かれるのが、自分が就業したことのある分野、もしくは家族が就業している分野かどうかです。自分自身や家族の本業によっては、応募することができないことも知っておきましょう。

きっとみつかる!あなたに合った覆面調査。試しに比較的簡単なものから応募してみよう

覆面調査は、調査項目の少ないものから多いものまで幅広く、指示に従って決められた項目を確認します。その分、応募する側としては、自分にでもできそうなものを見つけやすいともいえます。最初のうちは慣れるまで時間がかかったり、やり直しをすることもあるかもしれませんが、自分のペースでスケジュールを組むことができ、お買い物や食事などがお得にできるというのは、大きなメリットではないでしょうか。

調査会社によっては、調査員として経験を積むとランクアップし、同じ調査でも報酬が上がるというシステムを採用しているところもあります。経験を積んでいくほどに信頼され、募集を開始する前に仕事を打診されるようになることもあります。

調査案件ごとにマニュアルや事前研修が用意してあり、手軽に始められるので未経験でも大丈夫。主婦の方や休日の副業としてやっている方など、多くの方が覆面調査のお仕事をしています。詳細なアンケートに答えたりレポートを書いたりするのが苦手だからと遠慮をすることはありません。あまり気負わずに、気軽にはじめられるところから試してみてはいかがでしょうか。

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