内職ってどんなお仕事?スマホやPCを使った在宅ワークとの違い 最終更新日 2019/06/14 副業 副業を解禁する企業の増加に伴い、本業との両立もしやすい内職に興味を持ち始めたという方も多いかもしれません。しかし、内職を始めるにあたっては、内職とはどのような仕事であるのかということや、内職のメリット・デメリットなどについても熟知しておかなければなりません。ここでは、それらの内職に関する情報を、内職と混同されることの多い在宅ワークと比較しながら解説しますので、内職の仕事に興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。 内職ってどんなお仕事? まずは内職の定義と内職に該当する具体的な仕事について確認していきましょう。 ●内職の定義は? 内職は家内労働と呼ばれるスタイルに該当し、その仕事を行う人は家内労働法第一章 第2条第2項にて「委託を受けて、物品の製造又は加工等に従事する者」という定義がされています。また、内職の仕事は内職あっせん会社に登録後、その会社から割り振ってもらうことで得ることができ、最低賃金は地域ごとに異なる金額が定められています。 ●どんな仕事があるの? 内職の仕事は手作業による労働がメインとなっており、具体的なものとしては以下のようなものが挙げられます。 ・部品や土産物の組み立て 機械での作製が困難な小さい部品や、手作りの土産物などは、内職の仕事の典型的な例となっています。 ・珍味の袋詰め 穫量が安定しない珍味は工場生産に向いておらず、手作業で袋詰めを行うことが多いという特徴があり、その作業は内職として行われることも少なくありません。 ・ダイレクトメールののり付け ダイレクトメールののり付けのような細かな業務を伴う事務作業もまた内職として行われることが多い仕事の典型です。 ・裁縫 若干の技術は必要となりますが、ミシンで行うことができない衣類の細部の裁縫も内職として行われていることがあります。 内職と在宅ワークの違いは? 内職と在宅ワークはしばしば混同されますが両者には明確な違いがあります。続いてはその詳細をご紹介します。 ●仕事内容の違い 内職で行われることが多い仕事の一例は上述しましたが、これらの仕事には手を使用した作業であるという共通点が存在します。在宅ワークはパソコンやスマホを使用したものが多いという特徴があり、内職とは大きな違いがあります。また、在宅ワークは専門性が高い仕事であるほど報酬額が高くなるという傾向もあります。 ●法律の違い 法律という観点から見ると、内職は上述したとおり家内労働法によって定義がされていることから、同法律の保護下にあると考えることができます。それに対し、在宅ワークは自営業扱いとなるため、法律による保護がされておらず、労働環境の保証もされていません。そのため、在宅ワークだと産休などを取ることはできません。 ただし、厚生労働省では「在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン」を設けており、そこには在宅ワーカーと依頼主が契約を結ぶ際の最低限のルールが記されています。そのため、労働環境の保証とまではいかないものの、最低限の労働環境を整備するための取り組みはなされているといえます。 ●給料の違い 内職と在宅ワークには、給料の面においてもいくつかの違いが存在します。続いてはその詳細を内職と在宅ワークに分け解説します。 ・内職 内職の給料は「工賃」と呼ばれ、その金額は時給制ではなく、作業量×報酬単価(「1個あたり〇円」など)の出来高制によって計算がされるのが一般的です。また、工賃の支払い時期は概ね納品から1か月以内となっていますが、状態確認に時間がかかる製品などの場合はそれ以上の期間を要することもあります。 ・在宅ワーク 在宅ワークの給料は「報酬」と呼ばれ、その計算方法は業務内容によって大きく異なります。例えばデータ入力であれば、1文字や1件当たりの単価が設定されていることが多く、また、ライティングでは執筆文字数や記事ごとの報酬が決められているのが一般的です。報酬の支払い時期は依頼主との取り決めにもとづくため一概にはいえませんが、特に遅い場合は納品から数カ月が経過しないと支払いが行われないこともあります。 在宅ワークと比較した内職のメリット・デメリット 続いては内職の具体的なメリットとデメリットをご紹介します。 ●内職のメリット ・未経験でも始めやすい 内職の大きなメリットのひとつが未経験でも始めやすいという点です。上述したとおり内職の仕事は比較的容易に開始しやすい作業内容であり、家族と共に自宅で仕事ができる点もメリットといえます。 ・手先でものを作るのが好きな人に向いており、自分の仕事がものとして残る 内職は手先で小さな製品を作る作業が多いことから、手を動かしてものを作るのが好きな人に向いているかもしれません。また、在宅ワークの場合はデータ入力やライティング、ホームページの制作など、インターネット上に公開されるサービスやコンテンツを作る仕事がメインとなるため、実際にものとして残る仕事が少ないという特徴もあり、自分の仕事がものとして残るという点も内職ならではのメリットといえます。 ●内職のデメリット ・報酬額 内職や在宅ワークに限らず専門性が高い職種ほど報酬は多くなりがちです。そのため、より専門性の高い仕事が多い在宅ワークに比べて、一般的に内職は報酬が少なく、まとまった収入を得るためには数をこなさなければなりません。 ・仕事量 在宅ワークは依頼主との関係性や保有スキルによって、単価が上がったり、高報酬の 仕事を紹介してもらえたりするため、自分の頑張り次第で報酬をいくらでも増やせますが、内職では1日でこなせる仕事量に限界があるため、1日の報酬額が頭打ちになりがちです。 「高収入を得るためには在宅ワークがおすすめ」 ここでは内職のお仕事内容や、メリット・デメリットを在宅ワークと比較しながら解説してきました。 内職と在宅ワークにはそれぞれに異なる魅力がありますが、より高収入につなげやすいのは在宅ワークといえます。この在宅ワークは、そもそもその仕事内容がパソコンやスマホを使用したものを主としているため、具体的な仕事や仕事を提供してくれる業者を探すためにはインターネットを利用するのが一般的です。しかし、自宅で行える副業に対する注目度が高くなっている昨今ではそのことを利用した悪質な詐欺サイトなども存在するため注意しなければなりません。 NTTドコモが運営する「dジョブ スマホワーク」なら、自分の身近なことに関するアンケートや、ゲーム感覚で楽しくできるデータ入力など、安心・安全な仕事がたくさん掲載されています。在宅ワークに興味をお持ちの方はぜひお仕事を探してみてくださいね。