マイペースにできるポスティングの仕事! その人気の理由とは

自宅のポストを開けると入っていて、ついつい見ちゃうチラシやクーポン、冊子などの広告。それを届けているのは、新聞配達員や郵便局の配達員のほか、ポスティング専門の仕事をしている人です。ポスティングの仕事は、通勤や散歩をしながら、またはほかの仕事とのスキマ時間になど、無理なく続けることができる仕事として、いま注目を集めています。そこで今回は、ポスティングの仕事内容やメリット、ポスティングのコツ、応募や仕事の際に注意したいことなどを取り上げ、人気の理由を解説します。では、さっそく見ていきましょう!

ポスティングってどんな仕事?時給はどれくらい?

 ポスティングとはどのような仕事なのでしょうか? ポスティングをすることの目的や具体的な仕事内容に加えて、時給制ではどれくらいが相場なのかなど報酬まわりについて詳しくご紹介します。

 ●ポスティングの仕事

ポスティングとは、チラシやクーポン、冊子など、企業の広告物をひとりで一軒一軒に投函していく仕事です。多くの人が当たり前のようにネットを利用する時代ですが、そのような状況でもネットをあえて使わない人や、逆にネットの利用で新聞を定期購読しない人も増えています。ネットの広告を見る機会が少なく新聞広告も手に入らない人などに向けて、地域を限定してアピールできるのが、直接ポストに広告物を投函するポスティングの方法です。デリバリースタッフや店舗スタッフなどの業務内容に含まれていることもあります。

 ●時給制か出来高制か

ポスティングの給料は、時給制か出来高制かの2つに分かれます。時給制は時間給で給料が支払われ、時給水準は1,000円以上の案件が多く高めですが、時間で拘束されるためノルマがある場合があります。出来高制では、与えられた枚数や部数を指定の期日までに配布します。単価は1枚につき2~7円が相場ですが、配布物が多い場合や重い冊子などの場合には、時給や出来高制の1枚当たりの単価が上がる傾向があります。

数あるポスティング求人の中には、手当がつくものもありますのでチェックしておきましょう。具体的には、仕事終了時の報告で使用する電話代が通信費として、あるいは配布した広告物を見てお客さまからの問い合わせ率(反響率といいます)が良かった場合の手当などです。

給料の支払いサイクルも確認しておきたいポイントのひとつです。時給制は月払いか週払いのケースが多くありますが、出来高制では日払いに対応している会社もあります。

なお、諸条件はポスティング会社によって異なるため、働く際はそれぞれの会社に確認しておきましょう。

ポスティングの最大のメリットは、マイペースに仕事ができること!

ポスティングのメリットにはどのようなものがあるのでしょうか? 最大のメリットはマイペースに仕事ができることですが、そのほかにもたくさんあります。代表的なものは次の8つです。

●ポスティングのメリット8つ

  • 勤務スタイルが自由
  •  出来高制の場合、通勤や散歩をしながら仕事をすることができます。
  • 勤務時間が自由
  •  朝、昼、晩のいつでも、自分にとって都合のいい時間帯を選べて、使う時間の長さも好きに決められます。
  • 服装も自由
  •  たいていの場合、動きやすく清潔感のある服装であれば問題ありません。
  • 楽しみながらできる
  •  ひとりで黙々と行うという仕事の性質上、好きな音楽を聴きながらでもOKです。
  • スキマ時間を使える
  •  時給制の場合でも、短期単発や長期短時間など勤務条件を選べるため、ほかの仕事とのスキマ時間に仕事をすることもできます。
  • 健康維持に役立つ
  •  移動は徒歩や自転車の場合が多いので、仕事をしながら健康維持を図ることも可能です。
  • 地域密着の仕事
  •  一軒一軒配布していくため、自然と配布エリアの地域に詳しくなれます。
  • 人の役に立つ実感が得られる
  •  配布物のなかにはクーポンや地域情報誌など、配布を待ち望まれているものもあります。

※勤務先、エリアによっては当てはまらない場合もあります。実際に働く際は勤務先に確認してみましょう。

「ポスティングのツボ」を押さえて仕事のコツをつかもう!

仕事のコツをつかむために、次のことを参考にしてください。ポスティングならではのツボを押さえておけば、スムーズにポスティングの仕事を始めることができるでしょう。

 ●投函のコツ

投函はポスティングの要です。チラシなどの配布物を投函する際には、配布物を取り扱いやすくすることに加えて、手荒れやケガ防止の理由から、滑り止め加工された軍手か指サックを使うことをおすすめします。肩掛けバッグも便利です。配布物がチラシなどの薄くて軽いものの場合には、一度にたくさん持ち運ぶことができるうえに、取り出しやすい位置に調節することもできます。

●挨拶をした方がいいときがある

勤務する時間を選ばずに仕事ができるのは、ポスティングのメリットのひとつですが、夜間に配布をする場合には注意が必要です。不審者かもしれないと住民に警戒されることがありますので、そのようなときにはポスティングの仕事をしていることを伝えましょう。朝の時間帯では、新聞配達の人に挨拶をしておくことをおすすめします。

 ●反響率がチェックされている

ポスティングでは配布物の効果を測るため、つねに反響率がチェックされています。何枚配って、お客さまから何件お問い合わせなどがあったかという数値です。担当したエリアの反響率が高いと先に触れた手当などが別途つき、やりがいを感じられます。一方で、もしきちんと投函しなかった場合は、反響が無い・反響率が極端に低いなど明確に表れてしまいます。

知っておきたい! ポスティングの際に、注意したいこと

仕事のコツがある一方で、ポスティングをする際に注意したいことがあります。「応募時に確認しておきたいこと」「仕事上の注意事項」「万が一のトラブル対応」「守りたいマナー」の4つを押さえておきましょう。

 ●応募の際に確認しておきたいこと

ポスティングには、応募の段階で確認しておきたいことがいくつかあります。

・配布物の種類について

厚めの冊子なら持ち運びが重くなるので、その分大変になりますし、内容がいかがわしいものは配りたくないなどの希望に沿うものかどうかを、あらかじめ知っておいた方が良いでしょう。

・配布物の受け取り方法

自分で取りに行く方法と自宅まで配送される方法の、主に2種類があります。配布物のノルマがあるかどうかも忘れずに確認してください。

・配布エリアの範囲とエリア地図の有無

配布エリアが広い場合や一軒家が多い地域などでは、移動に原付バイクと運転免許が必要になることがあり、バイクの貸し出しの用意がある会社とない会社があります。仕事中にGPSを携帯することが指示される場合があることも覚えておきましょう。

一般的に、作業が終わったときの報告は電話で行います。そのため、携帯電話の貸し出しをする会社もあります。

 ●万が一のトラブルに備えて対応を確認しておこう

ポスティング会社は、基本的に空き家や空き室、配布物お断り(チラシお断り)物件を把握し、その情報を地図に反映させています。チラシお断り物件にポスティングしないようにしていれば、苦情が出ることはほとんどありませんが、万が一、住民から直接苦情を受けた場合、どのような対応を取ればいいのか事前に確認しておきましょう。

 ●ポスティングをする際に注意したいこと

・その日の天気、特に雨によって仕事が左右される(配布物が濡れてしまう)

・土地勘がない人は最初が大変

・番犬が吠えかかってくることがある

・配布物に対する苦情を住民から直接受けることがある(きれいに入れないと苦情のもとになることがある )

配布物をきちんと投函しないと、クレームになることがあるので要注意です。配布物の一部がポストからはみ出たままだと、雨などでほかの郵便物が濡れることがあるからです。そもそもクシャクシャだと読む気になってもらえないということもありますので、配布物はしっかりと入れ込むようにしましょう。

【対応方法】

  • 急な雨に備えてつねに雨具を用意しておく
  • 配った場所がわかるように、エリア地図にチェックを入れる

●マナーとして空き家や空き室に入れない

ポスティングをする際のマナーとして、空き家や空き室だとわかっている物件に配布物を投函しないようにしましょう。受け取る人がいないためどんどん溜まっていきますから、そこが空いていることを他者へわざわざ示すようなものです。空き家だからといたずら書きをされたり、ゴミを捨てられたりする可能性がありますし、郵便受けに溜まった広告物や捨てられたゴミが原因で不審火を招いてしまうかもしれません。

マイペースにできるポスティングで、無理なく仕事を続けよう! 

ポスティングは時間の自由がききやすいため、マイペースに続けやすい仕事です。既定の枚数を配り切ったときの達成感や、歩いたり自転車をこいだりして得られる爽快感は、ポスティングの醍醐味といえるでしょう。

仕事内容そのものは、ひたすら広告物を投函していくという地道な作業の連続なので、コツコツとできる人に向いており、職場の人間関係に悩まされるということもありません。

スケジュールの自由度が高い出来高制では、枚数をこなさないと大きな金額にはなりにくいという特徴がありますが、確実に収入を得ることができます。スキマ時間や移動を兼ねてできるポスティングという仕事は、副業やWワークを探す人も歓迎しています。