主婦が自宅で稼ぐには?おすすめのお仕事と始める前の心の準備 最終更新日 2019/02/22 副業 働きに出たいけれど育児や介護が忙しくて働きに出ることができない、または希望する時間帯に対応している仕事がなくて働くことをあきらめてしまっている主婦の方も多いのではないでしょうか。しかし家事や育児、介護の手が空いたちょっとした時間に、在宅で稼ぐことのできるお仕事もあります。自分で仕事を選ぶことができ、好きな時間に働くことができる在宅ワークの注目度は年々高まっています。フリーランス実態調査2017年でも、在宅ワークの増加が目立っているのです。今回は在宅ワークについて、主婦におすすめの理由や、在宅ワークの種類についてお話していきます。 在宅ワークってどんな仕事?主婦にこそおすすめの3つの理由 「在宅ワーク」は、自宅にいながら仕事をすることです。在宅ワークの職種はさまざまで、データ入力やライティングなど簡単な業務から、プログラム作成やホームページ作成といった、専門的な知識や実務経験が必要とされる仕事が広く知られています。特定の企業と契約を結んで仕事をすることもあれば、クラウドワークスなどのクラウドソーシングサイト経由で仕事をみつけることもできます。この場合、会社に雇用されるわけではありません。 在宅ワークの場合は「個人事業主」となるため、自分が事業主になり、働き方や請け負う仕事を選ぶことができます。場合によっては対面で担当者と打ち合わせをすることもありますが、ほとんどの場合PCやスマートフォンを使用してインターネット経由で打ち合わせをすることが多いです。在宅ワークが主婦におすすめの理由は3つあります。 ●自宅でできる 在宅ワークは基本的に自宅で仕事をこなしていくので、契約先へ行く必要がありません。そのため毎日の家事や育児、家族の介護などの空いた時間を仕事にあてることができるのです。そのため時間の調整がしやすく、仕事と家庭を両立しやすいというメリットがあります。なかなかまとまった時間が取れないという悩みがある人でも、在宅ワークでちょっとした空き時間で稼ぐことができるようになるのです。 ●専門知識・資格が不要な仕事がある プログラマーやデザイナーなどの仕事は在宅ワークの代表的な仕事です。在宅ワークをするとなると、プログラマーのような専門的な知識やスキルが必要な仕事ばかりだと思っていませんか?在宅ワークは専門知識やスキルがなくてもすぐに始めることができる仕事が多く、仕事探しもPCやスマートフォンがあれば自宅にいながら、空き時間に仕事探しができるのです。 スキマ時間をかしこく使った、主婦向けの在宅ワーク お子さまがまだ幼い場合や、家族の介護でまとまった時間が取れないという場合には、スキマ時間をかしこく使うことのできる在宅ワークがおすすめです。家事の合間といった空き時間でできる仕事は、数分~数十分程度で終わるものが多いといえるでしょう。代表的なものに「ポイントサイト」、「アンケートモニター」、「Webライター」、「アフィリエイト」などがあげられます。 ●ポイントサイト Web上にあるポイントサイトを利用してポイントを獲得し、貯まったポイントを現金に交換する、商品購入時にお金と同じように使用できるといったサービスがあります。ポイントのため方にはいくつかの種類があり、ポイントサイト内にあるゲームをプレイしたり、クイズに回答したりする方法が簡単にポイントを集められる方法といえるでしょう。 ポイントサイト経由でショッピングやサービスを利用したときは利用金額に対して一定の割合でポイントがつくので、オンラインショッピングをよく利用する人はポイントをためやすいといえます。この他にもポイントサイト経由でアプリをダウンロードしたり、会員登録を行ったり、広告主のCM動画を視聴したりするとポイントがもらえることもあります。 ポイントがどのように還元されるのか、またどのくらいメリットがあるのかはサイトによって違ってきます。1ポイント1円、10ポイントで1円というように、還元率はサイトによって異なります。上手にポイントサイトを利用すると、平均で月2万円から3万程度稼ぐことが可能ですが、ポイントサイトの中には悪質なサイトも混ざっていることがあることから注意が必要だと言えます。したがって、サイト選びは口コミなどを調べて安全なサイトを選ぶ必要があります。 ●アンケートモニター オンライン上でアンケート等に回答し、ポイント等を獲得するアンケートモニターにはいくつかの種類があります。基本的なものに「Webアンケート」があげられます。会員登録をすると、PCやスマホにアンケートが送られてきます。このアンケートに回答するだけで自動的にポイントが貯まっていくシステムです。 その他にも「商品モニター」というものがあります。これは、指定された会場に赴き、提示されたサービスや商品についての感想や評価を回答したり、自宅に送られてきた商品を実際に使って評価などを回答したりするパターンがあります。 「グループインタビュー」、「個別インタビュー」というものもあります。どちらも運営者から指定された会場へ向かいます。グループインタビューの場合は、複数の参加者とテーマや商品について話し合う形式で進められ、個別インタビューは運営者からの質問に1対1で回答します。その場で謝礼をもらえたり、後日ポイント加算がされる場合もあります。 Webアンケートは簡単であまり時間もかかりませんが、より効率的に稼ぎたいという場合には、商品モニターやグループインタビュー・個別インタビューに参加するのがいいかもしれません。 ●Webライター Webライターの仕事は依頼主が指示したテーマや意向・要望にそって文章を執筆する仕事です。Webライターが執筆する文章は文字数数百文字程度から数千文字になることもあり、掲載するサイトや文章の使用目的によって、商品の説明もあれば、専門的なコラムの執筆を行うものなどもあります。医療や法律など専門性が高い文章作成は高額な報酬となっている傾向にあるようです。基本的には作成した文章を依頼主に納品しますが、場合によっては自分の持っているブログ内に依頼主の指示した商品やサービスをアピールする内容を執筆する場合もあります。 ●アフィリエイト アフィリエイトはホームページ上で契約した企業の商品やサービスをアピールしながら、ブログなどのサイト内に掲載された広告経由で商品が売れたり、サービスの利用があったときに収入が発生するシステムになっています。 アフィリエイトは3つの分類にわけられます。まずは、「インプレッション報酬型」という、広告の表示回数で報酬が発生するタイプです。そして二つ目が「クリック型」という広告をクリックしたときに報酬が発生するタイプ、そして3つ目、広告をクリックした先で商品を購入するとポイントを獲得できる「成果報酬型」という3つの種類があります。 しかし、ただ商品やサービスを紹介する広告を掲載するだけでは報酬が発生しません。そのため、アクセス数の多い魅力的なブログやサイトを作成しなければならないわけです。また、広告を掲載してから報酬が発生するまでにそれなりの期間が必要になってきます。最初のうちはほとんど稼ぎがないかもしれませんが、うまく運用していけば毎月一定額の報酬を得ることができるようになります。 特技やスキルを生かした本格的な在宅ワーク 在宅ワークには自分の持っているスキルや特技を生かすことのできる仕事も多く、ちょっとした趣味レベルのものから、本確定なものまでさまざまな仕事があります。 ●クラウドソーシング クラウドソーシングは仕事を依頼したいという個人や企業と、仕事を探している人をマッチングさせることを目的としたWebサービスです。在宅ワーク向けの仕事がほとんどなので、主婦だけでなくフリーランスの人にも人気があります。仕事の内容はさまざまで、比較的簡単な内容のものには、文章作成やデータ入力などがあります。これは専門的な知識がなくても仕事をすることが可能です。専門性が高くなってくるとWebデザインや翻訳、プログラム作成などといったものがあります。 イラストやキャラクター作成・ネーミングなどはコンペ形式で募集を行っているものもあるので、気軽に応募しやすい環境が整っているといえるでしょう。報酬に関しては案件によりますが、中には月30万円以上稼いでいる人もいるようです。 ●ハンドメイド販売 ハンドメイド販売は特定の企業などと契約する必要はありません。自分が趣味で作った小物やアクセサリーなどといったものをオークションに出店したりフリーマーケット、またはフリマアプリなどで出店して販売する方法です。自分のペースで空き時間を利用して作ったものを販売するので、ハンドメイドやDIY好きな主婦に向いています。 作品を出品し続けることでファンが増えていき、定期的に新作を作ることができれば安定した収入を得ることできますが、「売れる商品」を作る必要が出てくるのでただ「作品を作る」だけでなく、センスも必要です。売れる商品を作るためにはオリジナリティはもちろん、商品のクオリティも一定レベルは保たなければなりません。また材料費などの経費や制作時間に対してどれくらいの利益を見込むことができるのか考える必要があります。 ●写真、イラスト販売 自分が趣味で撮影した写真やイラストを「ストックフォトサービス」などのフォトサービスを利用して販売する方法があります。画像やイラストを購入してもらうことができますが、作品の著作権はアップロードした際にストックフォトサービスの運営企業に譲渡されてしまいます。 著作権を譲渡ストックフォトサービスの運営企業に譲渡すると、自分で撮影したり描いた作品でも自由に公開したり販売することができなくなってしまいます。しかしすべてのサービスサイトで著作権についての扱いが同じとは限らないので、ユーザー登録前に利用規約をしっかり確認して、納得のできるサイトに登録しましょう。 ストックフォトサービスのような素材サイトの利用者の多くはクリエイティブ系企業が多く、ダウンロードされた画像はHPやブログなどといったものに使用されることが多いです。登録した画像の売上金の一部が制作者に振り込まれる仕組になっており、一度UPされた画像が取り消されない限りは売上が発生するたびに報酬が発生します。質のよい画像を多く投稿すればダウンロード数も増えていくので、安定した収入を得ることにつながっていきます。 在宅ワークを始める前に押さえておきたいポイント 在宅ワークは気軽に始めることのできる仕事ですが、在宅ワークを始めるうえで押さえておきたいポイントがいくつかあります。特に確定申告については金額が少ないからと手続きを行わないと、後に追徴などで罰金を支払わなければならない場合もあるので注意が必要です。 ●仕事に対する責任感を持つ スキマ時間を有効的に利用することのできる在宅ワークですが、企業と契約する場合には「納期」が存在することがほとんどです。納期を守ることができなければ、計画性がない、あるいは信用できないと思われてしまい、次の仕事が依頼してもらえなくなることもあります。また引き受けた案件で知った情報を第三者に教えることは絶対にやめましょう。仕事として依頼している内容には、企業秘密に関わることや、社外に公開されていない情報が含まれていることがあります。 このような情報を外部に漏らしてしまった場合、契約違反となって報酬をもらうことができなくなる可能性が高く、場合によっては裁判なども起こされる可能性もあるので仕事で知ったことはたとえ家族でも話してはいけません。 ●長く続けられる仕事を選ぶ 在宅ワークは空き時間を利用して行うこともでき、仕事の期間なども自分である程度決めて行うことができます。長期間続けるつもりであれば、仕事があったからとすぐに飛びつくのではなく、自分が理想としているワークスタイルや、今のライフスタイルに合わせて働くことができるかということを考えて仕事を選びましょう。 そのためには、まず1日にどれくらいのスキマ時間があるのか、何時ごろなら仕事をするだけの時間が取れるのかといったことを考える必要があります。在宅ワークをはじめると、仕事が途切れてしまうことが怖くなったり、仕事ができる嬉しさからりついついオーバーワークしてしまったりしてしまいがちです。今の自分の生活を犠牲にするような働き方をするような無理はしないようにしまししょう。 ●自己管理に気をつける 在宅ワークは仕事のスケジュールや進捗状況などすべて自分で行うので、他人を頼ることができないというデメリットがあります。ライティングやプログラミング、デザインなどの納期がある仕事の場合には、間に合わない場合はクライアントと相談して納期の変更を行ってもらいましょう。ただし、クライアント側の事情でどうしても納期の変更ができない場合もあります。 体調を崩さないためにも、仕事のスケジュールは余裕をもって組むようにしましょう。 ●税金や社会保険についての知識を持つ 「会社に勤めていないから確定申告の必要がない」と思ったら大間違いです。在宅ワークでも年収が20万円を上回る収入がある場合には、きちんと確定申告する必要があります。配偶者となっている場合、年収が38万円を上回ると、配偶者控除に該当しなくなってしまうことも頭に入れておいたほうがいいでしょう。 これが専業主婦になると会社勤めをしておらず雑収入という扱いになります。年末調整を行わないので、基礎控除の38万円以上になった時点で配偶者控除の対象外となり確定申告の必要が出てきます。在宅ワークで得た報酬は専業主婦なら「雑収入」の扱いになります。 夫の収入が1,000万円以下の場合、38万円~123万円以下の場合、専業主婦である配偶者は、配偶者特別控除を受けることができるので、確定申告をせずにご主人の年末調整で申告することができます。 責任をもって自分にあった在宅ワークで稼ぎましょう 子育てや介護のスキマ時間を上手く利用して、自宅で働くことのできる在宅ワークは主婦に人気があります。ポイントサイトやアンケートモニターなど、特にスキルや知識がなくても気軽にできるものから、Webライターやデザイナー、ハンドメイド作品の販売などさまざまな種類があるので自分にあった仕事を選ぶことができます。 在宅ワークは企業と契約はするものの、雇用されているわけではないので自分のペースで仕事を進めていくことができます。しかしWebライティングやデザイン、プログラミングなど企業と契約して仕事をする場合には納期が発生するので、納期を守るために体調管理やスケジュール管理が重要になってきます。 在宅ワークで得ることができた報酬は配偶者特別控除を利用することも可能です。しかし申告しなければなりません。この申告が漏れていると、後日に追徴などの罰則を受けることになるのです。きちんと確定申告をするためには、報酬金額の管理などもしっかりと行わなければなりません。