リクルートダイレクトスカウトの評判や仕組みは？上手な使い方や登録・応募の流れを解説

リクルートダイレクトスカウトは、株式会社リクルートが運営するハイクラス向け転職スカウトサービスです。

高年収の求人案件が多く、実績やスキルさえあれば年収1,000万円以上の転職成功も不可能ではありません。とはいえ、一般的な転職支援サービスとは異なる点もあるため、利用する際は一部注意が必要です。

本記事では、リクルートダイレクトスカウトの求人数や対象地域、メリット・デメリットを解説します。ハイキャリア転職を希望する方は、ぜひ最後までご覧ください。

リクルートダイレクトスカウトの特徴と仕組み！求人数や対象地域は？

リクルートダイレクトスカウトは、株式会社リクルートが運営するハイクラス向け転職スカウトサービスです。転職支援サービスの中でも「スカウト型」であり、キャリアアドバイザーと一緒に転職を進める「エージェント型」とは少し異なります。

リクルートダイレクトスカウトに登録した後は、ヘッドハンターからスカウトされるのを待ちます。転職サイトのように自身で求人を探すこともできますが、メインはヘッドハンターから受け取るスカウト機能です。

本サービスの最大の強みは、リクルートグループのネットワークを活かした求人案件の多さです。単純に求人案件が多いだけでなく、プロのエージェントが求人を厳選しているため、ハイクラスかつ高年収の案件をたくさん抱えています。

一般公開されていない優良求人も多数揃っているので、リクルートダイレクトスカウトを利用すれば、希望通りの転職活動を実現させることができるでしょう。

リクルートダイレクトスカウトの求人数はどれくらい？

リクルートダイレクトスカウトの公開求人数は、2024年8月14日時点で373,502件です。非公開求人は公表されていないため、非公開求人を含めると求人総数はさらに多くなります。

求人の多くはハイクラス・エグゼクティブ向けの案件であり、年収800万〜2,000万円の求人が多数です。求人の中には、「NTTドコモ」や「SONY」、「楽天グループ」など、最大手の案件も含まれています。

リクルートダイレクトスカウトでは、ヘッドハンターが条件に合った求人を丁寧に提案してくれます。

リクルートダイレクトスカウトの対象地域は？

リクルートダイレクトスカウトの拠点は全国に16箇所あり、求人の対象地域は日本全国です。どの地域に住んでいても、希望に沿った求人を紹介してもらえます。

また、国内に留まらず、アジアをはじめとした中国や韓国、ヨーロッパなど、海外の求人も取り扱っています。「海外勤務を希望している」という転職者にもおすすめです。

リクルートダイレクトスカウトと他サービスの比較

リクルートダイレクトスカウトは魅力的なサービスですが、すべてにおいて完璧というわけではありません。本サービスの利用を検討している方は、以下の転職支援サービスも一緒にご検討ください。

※求人数は2022年9月26日時点での情報です。

このようにサービスに応じて、求人数や対象地域、得意とする職種が異なります。それぞれのサービスを比較し、自身に適したサービスを見つけてみてください。

なお、リクルートダイレクトスカウトは元々「キャリアカーバー（CAREER CARVER）」というサービス名でした。サービスの名称は2021年11月に変更されています。

リクルートダイレクトスカウトがおすすめの年代・職種は？どんな求人が多い？

リクルートダイレクトスカウトがおすすめの年代は、ハイクラス転職を目指す30代〜50代のミドル層です。本サービスは高年収の求人が多く、年収600万円以上の求人だけでも10,000件近く存在します。そのため、実績やスキルに自信があれば、年収1,000万円以上の転職も決して不可能ではありません。

また、「自分の市場価値を見極めたい」という方にも向いています。今すぐの転職を考えていなくても、企業やヘッドハンターからのスカウト内容を見れば、自身の市場価値を確かめることができます。リクルートダイレクトスカウトには転職市場を知り尽くしたプロが多数在籍しているため、より正確な判断基準となるでしょう。

加えて、リクルートダイレクトスカウトはハイクラス向けということで、管理職や経営幹部層の求人案件が多い傾向にあります。「キャリアアップを目指したい」という方に推奨されます。

おすすめできない世代・職種

おすすめできない世代は、20代〜30代の若年層です。何か突出したスキルがあれば別ですが、リクルートダイレクトスカウトはハイクラス求人ばかり扱っているため、登録してもスカウトが来ない可能性があります。

また、現年収と希望年収がかけ離れていると、企業やヘッドハンターからスカウトされにくくなるので、低年収の方の利用もおすすめできません。「高年収の企業に転職したい」という安易な気持ちで利用すると、時間だけを浪費するリスクがあることを覚えておきましょう。

さらにリクルートダイレクトスカウトは経営企画、その他マネジメント層の求人を主に扱っているため、現場でバリバリ仕事をこなす職種に就いている方にも向いていません。

それらの場合は、20代〜30代の若年層向けの「JAIC」や「ハタラクティブ」をおすすめします。キャリアアドバイザーからの手厚いサポートを受けられるため、転職活動に自信がない方でもスムーズに進められるでしょう。

リクルートダイレクトスカウトを利用するメリットとデメリット

リクルートダイレクトスカウトを利用するメリット・デメリットを解説します。良い点と悪い点の両方を知ることで、自身に適しているのかどうか判断できるはずです。

リクルートダイレクトスカウトのメリット

まずはメリットから見ていきましょう。

それぞれ1つずつ解説します。

1. 1高年収のハイキャリア転職が狙える

   1つ目のメリットは、高年収のハイキャリア転職が狙えることです。リクルートダイレクトスカウトでは、年収800万〜2,000万円の求人が多数揃っており、年収アップを目指す方に適したラインナップです。

   ハイクラスな求人ほど一般公開されない傾向にあるため、リクルートダイレクトスカウトを利用すれば、他サービスでは見つけられない珍しい求人に出会える可能性があります。

   また、紹介される求人はヘッドハンターが1つひとつ厳選した案件なので、年収が高いだけでなく、求人の質も担保されています。

2. 2自分で担当のコンサルタントを選択できる

   自分で担当のコンサルタントを選択できる点も魅力的です。求人を紹介してくれるヘッドハンターと呼ばれるコンサルタントは、転職支援サービスでは珍しく、利用者が指名することができます。

   自身に適したコンサルタントにサポートしてもらうことで、ミスマッチの少ない転職を実現しやすくなります。コンサルタントの情報は、リクルートダイレクトスカウトの公式サイトをご確認ください。

3. 3ヘッドハンターから丁寧に対応してもらえる

   リクルートダイレクトスカウトを利用すれば、経験豊富なヘッドハンターから丁寧な対応を受けられます。希望に沿った求人を利用者の代わりに探してくれるため、基本的に待つだけで転職活動を進められます。
   
   ハイクラスの転職を成功させるためには、優秀なヘッドハンターが必要不可欠です。数少ない優秀なヘッドハンターに出会えるというのは、リクルートダイレクトスカウトの大きなメリットだと言えるでしょう。

リクルートダイレクトスカウトのデメリット

次に、リクルートダイレクトスカウトを利用するデメリットです。

各項目を順番に見ていきましょう。

1. 1キャリアアドバイザーとしてサポートしてくれない

   リクルートダイレクトスカウトのヘッドハンターは、キャリアアドバイザーとしてサポートしてくれません。希望に沿って求人を紹介してくれるのが主な役目なので、一般的な転職エージェントのような手厚いサポートは受けられないのです。

   「普段から転職の相談に乗って欲しい」「面接対策や研修をしてほしい」といった場合は、サポートが手厚い「JAIC」の利用をご検討ください。

2. 2実績やスキルがないとスカウトされない

   実績やスキルがないとスカウトされないこともデメリットに含まれます。当たり前ですが、人材をスカウトする側は、利用者の詳細情報を確認して判断しています。

   そのことから、市場価値の高い魅力的な人材であることをアピールできなければ、「いつまで経ってもスカウトが来ない」という状況が起こり得るのです。リクルートダイレクトスカウトを利用する前に、自身がハイクラス転職に適しているのか今一度ご確認ください。

3. 3転職完了までに時間がかかる

   3つ目のデメリットは、転職完了までに時間がかかることです。リクルートダイレクトスカウトの利用者は、自ら求人案件を探すことも可能ですが、基本的には企業やヘッドハンターからのスカウト待ちになります。

   すぐにスカウトが来れば転職活動をスムーズに進められますが、そうでない場合は転職が決まるまでに時間がかかってしまうのです。以上のことから、リクルートダイレクトスカウトで転職活動を進める場合は、スケジュールに余裕を持って利用することをおすすめします。

リクルートダイレクトスカウトの評判を利用者の口コミから紹介

リクルートダイレクトスカウトを実際に利用した方の口コミを、「評判の良い口コミ」と「評判の悪い口コミ」に分けて紹介します。

リクルートダイレクトスカウトの評判の良い口コミ

リクルートダイレクトスカウトの評判の悪い口コミ

リクルートダイレクトスカウトの上手な使い方と注意点は？

リクルートダイレクトスカウトは一般的な転職エージェントとは違い、転職活動を手厚くサポートしてくれないため、主に自身の力のみで進める必要があります。スムーズに転職活動を進めるためにも、以下3つのポイントを意識しましょう。

1. 1実績やスキルは正直に記載する

   上手な活用方法1つ目は、実績やスキルを正直に記載することです。まれに優良企業からスカウトされるために、実績やスキルを水増しして記載する方がいますが、リクルートダイレクトスカウトでは特におすすめしません。

   実績やスキルをチェックするのは、優良企業の人事部や優秀なヘッドハンターである可能性が高いため、嘘をついているとすぐにバレてしまいます。仮に入社が決まったとしても、「実力に見合っていない仕事を任された」というトラブルを招くリスクがあるので、実績やスキルは正直に記載しましょう。

2. 2メールの返信は素早く行う

   企業やヘッドハンターから来たメールには、できるだけ素早く返信しましょう。素早く返信することで、相手からは「転職の意欲が高い」と評価される可能性が高くなります。

   また、多くの企業は書類選考や面接の締切日をあらかじめ設定しています。企業からの返信を早めに返せば、その分企業側は予定を立てやすくなるため、好印象を抱かれやすいのです。

   人気の求人はすぐに募集を締め切ってしまうので、日頃からメールをチェックし、チャンスを逃さないよう気をつけましょう。

3. 3希望年収を高く設定しすぎない

   希望年収を高く設定しすぎないことも大切です。「高年収が良い」という思いだけで、実力や実績に見合わない年収を設定してしまうと、企業やヘッドハンターから適切な人材だと判断されにくくなるため、「スカウトがいつまで経っても来ない」という状況に陥る可能性があります。

   また、スカウト担当者に「市場価値を認識できていない人」と思われるリスクもあるので、希望年収は現年収のプラス100万円程度に抑えておくことをおすすめします。

登録や応募の方法は？リクルートダイレクトスカウトの利用の流れ

リクルートダイレクトスカウトの登録方法から、応募後の面接、内定・入社までの流れをわかりやすく解説します。事前に流れを把握しておくことで、転職活動をトラブルなくスムーズに利用できます。

年齢制限は？リクルートダイレクトスカウトのよくある質問

ここまで、リクルートダイレクトスカウトの利用手順を解説しましたが、まだ疑問点や不安点が残っている方もいるはずです。安心して利用するためにも、以下のよくある質問をご確認ください。

リクルートダイレクトスカウトと合わせて登録したい転職エージェント

本記事では、リクルートダイレクトスカウトに焦点を当て、基礎概要から利用手順まで詳しく解説しました。

リクルートダイレクトスカウトは、30代〜50代に向いている転職支援サービスです。ハイクラス求人を多数扱っており、年収1,000万円以上の転職も夢ではありません。

ハイキャリアを希望する方に向いているサービスは、リクルートダイレクトスカウト以外にも以下のようなサービスが挙げられます。本サービスと合わせてご検討ください。

サービス名	特徴
BIZREACH	・管理職、専門職向けのハイクラス求人が多数 ・企業、求職者の登録事前審査があるのでマッチングの質が高い ・企業から直接スカウトが届く
JACリクルートメント	・ハイクラス向けの高年収非公開求人を多数保有 ・マネジメント層や専門スキルの求人が多数 ・各業界の専門知識を持ったコンサルタントが所属
パソナキャリア	・転職後の年収アップ率が高い ・求人数が多く、幅広い年代・職種に対応 ・業界専任のコンサルタントが親身にキャリア提案をしてくれる

転職支援サービスは複数登録し、並行利用するのが基本です。転職希望者は平均して約2社登録しており、合わせて利用したほうが転職活動をスムーズに進められます。

各サービスに応じて、強みや特徴が大きく異なります。それぞれのサービス内容を比較し、好みの転職支援サービスを見つけてみてください。